閑居博士のひとりごと。 第47回 『田高根、五本松海岸には今年多くのカモが訪れました。』

閑居博士のひとりごと。

田高根、五本松海岸には今年多くのカモが訪れました。

田高根、五本松海岸には今年多くのカモが訪れました。しかし、カモ達は限られた条件でのみ五本松海岸にやってきます。この2月、3月にその条件を調べました。

まず、1か月にわたり、干潟が形成される干潮時間と干潟が水没する満潮時間での五本松海岸にいるカモの数を調べました。干潮時間と満潮時間は潮の状況によって一日を朝から晩まで少しずつ動いていきます。そして基本的に一日の中で干潮が2回、満潮が2回訪れます。するとどうでしょう、干潮時間にはカモは海岸にいるが、満潮時間にはいないことがわかりました。ところが、干潮ならばいつもいるかというとそうではなく、干潮時間が朝と夕方の時にはいるが、干潮時間が昼間になるといないのです。

そこでそのことをはっきりと調べるために、朝と夕方が干潮で昼間が満潮の中潮と、朝と夕方が満潮で昼間が干潮の小潮の時に夜明けから日没まで一時間おきに五本松海岸にいるカモの数を調べました。すると予想は当たって、中潮では朝と夕方にカモはいるが昼間はいない。小潮では日中通してカモはいないという結果でした。

カモは海底に生えた藻や水草を食べていると考えられます。ここで問題としているカモは潜って餌を採りに行くタイプではなく、せいぜい逆立ちをして餌を採るカモです。干潟では海底の植物を食べている姿がよく見受けられます。従ってカモ達は満潮で水深が深くなると餌を採ることができなくなってしまうのではないかと考えられます。

一方カモ達は夜行性のため活動時間になる朝夕には、餌を食べているが、昼間は干潮であったとしても、どこか別の場所で休んでいることが推測されました。

しかし小潮の干潮は干潟ができても大きなものではなく水際が岸に近くなってしまうため、安全が担保できなくなり昼間の干潮時にはカモが見られなくなる可能性も考えられました。

この手の研究の限界は夜間カモの動態を調べることができないことにあります。それを調べるためにはGPSなどの技術を用いた解析が必要となるでしょう。

この研究の詳細はサイエンスミニレポートとして瀬戸田図書館にて無料配布しています。興味ある方は是非そちらもお読みください。

ヒドリガモ、ヨシガモ

水際で憩うカモ達

閑居博士のひとりごと。 第47回

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