ヒレンジャク(緋連雀)、キレンジャク(黄連雀)という野鳥がいます。ともに冬鳥で冬場に日本へ渡ってきます。好物はヤドリギの実ということですが、クロガネモチ、ピラカンサといった実も食べ、冬の庭先にある赤い実に集まります。風貌は変わっていて、頭頂から頭後部へ延びる冠羽、目から冠羽へと伸びるまるでメッシュを入れたような黒い過眼線が特徴的です。両レンジャクは混群と言って混ざった群れをつくることがありますが尾羽の先がヒレンジャクでは赤、キレンジャクでは黄で区別できます。ともにちょっとカッコイイ鳥です。
そんなヒレンジャクに私が出会ったのは丁度1年前になります。初めての経験でした。あらかじめ因島でヒレンジャクが確認されたという情報を得ていたのですが、ある晴れた朝拙宅の庭越しに電線と隣家の庭木の枝先をみると、なんとヒレンジャクがたくさんとまっているではありませんか。すぐに部屋に戻ってカメラを手に取り、写真を撮りまくりました。あとで写真を見てみると、尾羽の黄色い個体も含まれていましたので、ヒレンジャク、キレンジャクの混群であったと思われます。その姿は朝焼けに輝いていました。
昨年はヒレンジャクの当たり年で、生口島で確認した後、因島でもう一度遭遇することになります。やはり民家に植えられている赤い木の実にあつまり、周辺の電線に群れを成してとまっていました。生口島の群れと因島の群れはもしかしたら同じかもしれません。今年はまだ一度も見る機会がありませんが、何とかまたみたいものよと、赤い実のなる木のまわりを探しています。
みなさんもどうです、赤い実のなる木があったら、周りの電線に目を凝らしてみては。そこにはちょっと珍しい、カッコイイ鳥がとまっているかもしれません。
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