『マグネシウムについて』
アンクルハットには定年退職後もボランティアで続けている社会貢献活動があります。それは、「マグネシウム」という金属が「エネルギーキャリア」として循環する社会を実現しようという活動で、インターネットを使って事務局を担当しています。
マグネシウムというと60代以上の方は昔、写真屋さんが記念撮影の時に使っていた「はいチーズ、ボン!」と閃光を放ったフラッシュを思い出されるかもしれません。また、便秘気味の方には酸化マグネシウムの下剤としてお馴染みかもしれません。若い方は「携帯電話やパソコンのボディに使われている軽量金属だよね」と言われるかもしれません。どれもマグネシウムが利用されている形で間違いありません。
では、それが社会で「エネルギーキャリアとして循環する」ってどういうことでしょうか?エネルギーキャリアを簡単に言うと、「エネルギーを輸送したり貯蔵したりする物質」です。エネルギーキャリアと言うと「水素」を連想される方が多いかと思います。マグネシウムには、水素と並ぶほどの能力と利点があります。それを循環活用するというのは、金属マグネシウムを酸化させて電気エネルギーを取り出して利用し、使用済みの酸化マグネシウムを還元して金属マグネシウムに戻して繰り返し利用することです。(図①)マグネシウム電池は既に商品化されており、非常時の備えとして地方自治体などで備蓄されたりしています。しかしマグネシウムは、世間ではあまり知られていません。現在マグネシウムは全て輸入品で、国内で生産とリサイクルをして循環活用する輪がまだ繋がっていません。
子や孫の世代のために、マグネシウムを国産化してマグネシウムでエネルギーを安定供給出来るようにしたいという夢は、最近大手企業や大学が活動に参加してくれて産学連携チームで研究開発に取り組むようになり、実現性が高まって来ました。エネルギーキャリアとしてのマグネシウムの成長を見守っていただけると嬉しいです。
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