『マグネシウムについての続き。』
マグネシウムのお話の続きです。「マグネシウムの原料って日本にそんなにたくさんあるの?」と聞かれました。マグネシウムは鉱石から取り出す方法と海水から取り出す方法があります。
日本は周りを海に囲まれているので海水から取り出せたら資源は無尽蔵です。実は、昭和時代には日本でも海水からマグネシウムを作っている会社がありました。当時は化石燃料を燃やしてその熱を使って製造していましたが、二酸化炭素を大量に発生するので今では同じ方法で作ることは不可能です。アンクルハットの仲間たちは電気を使って海水からマグネシウムを作り利用するクリーンな技術を開発しています。それは一つの会社だけでは出来ません。マグネシウムを作る会社、その製造装置を作る会社、電池や発電機を作る会社など様々な業種の企業や、大学の先生たちが力を合わせて大きな夢の実現に取り組んでいます。化石燃料は出来るまでに約2億年という長い年月を要しますが、2日間で作ったマグネシウムで発電が出来たらすごいと思いませんか?
生口島では昔、製塩業が盛んだったそうですね。塩を製造した後には苦汁が残ります。苦汁にはマグネシウムが豊富に含まれています。その苦汁からマグネシウムを生産する事業を組み入れた地域振興計画を進めている島が沖縄県にあります。次回はその島のユニークな取り組みをご紹介しようかなと思います。
さて、第1話でご紹介した「月と龍」の写真が意外と好評だったので、今回はアンクルハットが生けた「スパイラル・バンブーの昇り龍」の写真をご紹介します。家人からは邪道だと批判されましたが、本人は結構気に入っていました。(笑)
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