カモの仲間 ミコアイサについて。
カモの仲間にアイサと呼ばれる一群のカモがいます。具体的にいうとミコアイサ、ウミアイサ、カワアイサと呼ばれるカモ達ですが、ミコアイサに関してはそうではないという報告があるものの、残り2種のアイサは魚を捕って食べるとされています。
今回問題にするのはミコアイサです。通常カモ類はメスに比べてオスの羽衣が派手できれいですが、ミコアイサもその例外ではありません。ただ、ミコアイサの場合はオス、メス間の違いが独特で、メスが茶や黒を基調とした羽衣であるのに対して、オスは真っ白に黒でくまどりをしているかのような羽衣なのです。そこでミコアイサのオスは俗にパンダガモと言われます。
なぜこのような目立つ色をしているのかについてはわかっていませんが、パンダガモは結構珍しく、私もこれまで遠くに一度だけしかみたことがありませんでした。そういう事情から、今冬の目標としてミコアイサのオスを見ることを挙げていました。というと、皆さんは見つけるのにさぞかし苦労しただろうと思われるかもしれませんが、実際はその逆で、意外にあっさりとみつけることができました。それも福山芦田川、福山東インターの池、岡山市南区の池の3か所で認めることができました。しかし残念ながら、いまのところ生口島、高根島、因島ではまだ見たことがありません。とはいえ、こんな風に年頭の願いはあっさりとかなえられてしまったのです。
もうひとつ珍しいカモにトモエガモというのがいます。このカモも独特の顔だちをしたカモ
で、私が見てみたいカモのひとつに挙げているものでした。ところがそのカモに関しても、今冬願いが叶い、神辺の池で確認することができました。
このように、今年は念願としていたカモに次々と巡り合う、画期的な年となりました。あとは、生口島、高根島でそれらを見ることです。福山にいるカモですから、それがこちらへ飛んできてもなんら不思議ではありません。今年はカモのシーズンは終わりましたが、来冬に期待をしたいと思います。
今回はミコアイサのオスとメスの写真を載せました。皆さんも見かけたら是非ご一報ください。
ミコアイサオス
ミコアイサ メス
閑居博士のひとりごと。 第36回
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