瀬戸田理科クラブではひと月ほど前の10月27日、瀬戸田中学校で「海産プランクトン観察会」を開催しました。
瀬戸田理科クラブではひと月ほど前の10月27日、瀬戸田中学校で「海産プランクトン観察会」を開催しました。人数は少なかったですが2名の生徒さんが参加してくれました。最終的に瀬戸田理科クラブから押しかけたメンバーが6人、瀬中の理科の先生を交えて総勢9人がこの観察会にトライしました。普段、海産プランクトンを見慣れているのは私と家内の2人だけでしたから、あとは初めての人ばかり、しかし皆で楽しく観察しました。主役の生徒さん2人はともに意欲的、積極的で観察会を心から楽しんでくれているようでした。観察会を通して彼らからの質問が飛び交いました。
プランクトンのいる海水は泊の海岸から汲んできました。水は通るがプランクトンは通さない細かさのメッシュで海水を濾してプランクトンを濃縮し、それを顕微鏡で観察しました。すると何ということでしょう、想像もしなかった世界がそこに広がりました。海水を顕微鏡で数百倍に拡大した世界です。生徒さんたちはメガネケイソウ、フナガタケイソウ、クビレケイソウ、オオクサリケイソウ、タケヅツケイソウなどのケイソウ類や、アナトックリカラムシ、ウミミドリムシのような動きの激しいプランクトンを見つけました。それに対して理科クラブの面々はイカリツノモとか巻貝の幼生を見つけました。一方、理科の先生はウミケンミジンコなどを見つけて楽しんでくれました。
海産プランクトン観察会を開くのは今回が初めてです。私と家内はこの日のためにこの4年間、毎月岩国のミクロ生物館というプランクトンの研究施設に通って勉強を続けてきました。そこまでしてこの観察会を開きたかったのは、自分の住む生口島を知ることは海を知ること、そして海を知る一つの術は海に棲むプランクトンを知ることと思ったからでした。プランクトンを知ることによって何か見えるものがあるのではないかと考えました。まだまだ結論は出ていませんが、いつかきっとわかってくることがあると信じています。
海産プランクトン観察会はこれからも続けていきたいと思っています。来年も瀬中でできないか、学校の先生に問い合わせているところです。また光源と顕微鏡さえあれば公民館のような学校以外でも観察会を開催することができます。今後はその可能性も探っていきたいと思っています。皆さんどうか海産プランクトン観察会をよろしくお願いします。
アナトックリカラムシ
閑居博士のひとりごと。 第43回
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